教材について
「なるほど!エージェント」はリサーチ力・分析力・プレゼン力を育てるための探究・STEAM教材です。動画やイラストを見て楽しく情報をインプットすることもできますが、小学生高学年〜中学生にとっての学習目的は「情報のアウトプット」です。何を発見したか?調べたいか?自分で問いを立て分析し、ワークシートを活用して、伝えたい情報を視覚的にデザインする、またスピーチをして考えを発信する力を磨いていただくのが目的です。※中学生にはプログラミングやSDGsセクションなどがおすすめです。
動画やイラストは、好奇心の扉を開く「きっかけ教材」です。「こんなことも調べてみよう」コーナーでは、先生や親が子どもに投げかける問いを用意しています。
4つのシートを活用して、情報を整理し、考えをデザインして伝える練習をします。いずれも世界の教育現場で活用されてきた定番で、「思考力・判断力・表現力」を育てることを目的としています。活用の仕方は以下の動画をご覧ください。(ワークシートがないトピックもあります)
アメリカの教育学者Donna Ogleが考案した思考ツールで、世界の学校現場で活用されています。学習者が受け身な態度で情報を得るだけではなく、情報を見通す、振り返る、整理することができます。
活用のしかた
TOPIC:選んだ動画、またはコースのトピックを書く。
① Kの欄 を書く What I know
学びや生活体験から、すでに知っていることを箇条書きにする。
②動画や教材を見る
動画やイラスト教材を見て情報をインプットする。
③ Wの欄を書く What I want to know
もっと知りたいことを箇条書きにし、課題意識を持つ。
※Wの欄は教材を見る前に書くこともできます。問いや疑問を考えることが難しい段階では、教材を見た後がおすすめです。
④調べる
問いや疑問に思ったことついて調べる。学んだことはKWLシートではなく、ノートにメモする。
⑤Lの欄 What I learned
学んだことで大切なことを、Lの欄に箇条書きにしていく。
<例 食物連鎖>
理科の「食物連鎖」動画を活用してKWLシートを活用する場合。
①K欄箇条書き→②動画を見る→③W欄話し合って箇条書き→④もっと調べる→⑤L欄に学んだことを書く
世界中の学校、TEDや会社のプレゼンなどでも使われることが多いパブリックスピーキングフォーマットです。序論(Introduction)、本論(Body)3つ、要約・結論(Conclusion)というパートで構成されています。型にはめていくことで、情報を整理します。
これから話をすること:序論
スピーチのテーマや目的や結論を伝える
②伝えたいこと:本論 3つ
テーマについての考えを3つのポイントに絞って伝える
③今日のまとめ:要約・結論
伝えたことを簡単にまとめ、印象的なセリフを入れる
※シートの一番下を確認することで、振り返りをする
スピーチをするときの声の大きさ、表情、アイコンタクトなども大切です。スピーチをするときに注意すべきポイントは、シートの一番下で確認します。
「情報を引き算してデザインする」ための練習シートです。学んだこと、調べたことから、伝えたい情報をセレクトしてメッセージ化します。イラストや図を上手に描くのが目的ではなく、「情報が伝わるように視覚的な要素を加えて加工する」ことが目的です。
①メイン・メッセージメインビジュアル
スピーチや発表で伝えたいメッセージ化をキャッチフレーズにする。
②メインビジュアル
テーマについてふさわしいビジュアル(イラストやグラフ、図形)を用意する。
③メッセージの補足
メッセージ内容を補足した情報をまとめる。
<児童・生徒がオリジナル画像を作るのが難しい場合>
ビジュアル画像は写真、文字、イラストなどを活用し、自分なりに工夫して表現するのがおすすめですが、慣れないうちは、なるほどエージェントの動画教材をコピーしてスライドに貼るのもおすすめです。
例1)TOPIC 食物連鎖(理科) 教材からビジュアル画像を抜き出す場合A
例2)TOPIC 食物連鎖(理科) 教材からビジュアル画像を抜き出す場合B
イラストやデザインといった視覚情報の要素(色、表情、動き、スケール、表現)を分析するためのシートです。「情報が伝わるように加工されたイラストやデザイン」とは、どんな要素で成り立っているのか?フォーマットに沿って分解して考えることで、表現について学びます。情報をデザインして発信できるようになると、将来子どもたちがお豆腐屋さんになっても、パティシエになっても、自分の売っている商品をアピールすることができます。
事例)異常気象Aを見て感じたこと視覚分析シートに書く。
↓ 記入例 ↓
↓ 児童に配るシートはこちら ↓