総合の時間で使える探究教材

大おおきな森もりの小ちいさな家いえ

ローラ・インガウルス・ワイルダー作さく

Little House in the Big Woods by Laura Ingalls Wilder

クマさんとーさん、感動かんどうしちゃうんです、このお話はなし。カリサリには、英語えいごわからなくていいから、聞きいてほしいんです。だってほら、みんな赤あかちゃんのときは、言葉ことばわからなかったでしょ?でも聞きくと、英語えいごの音おとの特徴とくちょうがわかってきます。

これはね、家族かぞくのきずなを描えがいたお話はなし。次女じじょ、ローラのお話はなしは、これからもどんどん続つづいて、ローラやお姉ねえさんのメアリーが大人おとなになるまで描えがかれているんです。ローラもメアリーも、大変たいへんな時代じだいに、両親りょうしんを手伝てつだって生いきてきたのです。メアリーなんてね、途中とちゅうで失明しつめいしてしまうんですけど、そりゃもう、すてきなお姉ねえさんです。これぞ、サバイバル生活せいかつです。君きみたちもがんばって、生いきてください。クマサンからのお願ねがいでした。

100年ねんほど昔むかし、アメリカのウィスコンシン州しゅうというところに、ローラという5歳さいの少女しょうじょが住すんでいました。
大おおきな森もりの小ちいさな丸太小屋まるたごやには、ローラのほかにもお父とうさん、お母かあさん、お姉ねえさんのメアリー、そして赤あかちゃんのキャリー、犬いぬのジャックが住ねんんでいました。小屋こやのまわりの大おおきな森もりには、大木たいぼくが茂しげっていて、野生やせいの動物どうぶつがたくさん住すんでいました。

Once upon a time, about 100 years ago from now, a little girl aged five lived in the Big Woods of Wisconsin, in a little house made of logs.  Her name was Laura.  She lived there with Pa, Ma, her older sister Mary, baby sister Carrie and their dog, Jack.  Big trees and wild animals abounded the Big Woods.

冬ふゆが近ちかづいてくると、お父とうさんとお母かあさんは大忙おおいそがし。長ながい冬ふゆに向むけて、準備じゅんびをはじめなくてはいけません。厳きびしい自然しぜんの中なかでは、何なにもかもが手作てづくりです。森もりでお父とうさんが射いとめたシカの肉にくは、お母かあさんがくん製肉せいにくに。湖みずうみで釣つった白身魚しろみざかなは、たるで塩しおづけに。そして、ジャガイモやニンジン、カボチャなど、 畑はたけで育そだてた野菜やさいは、地下室ちかしつや屋根裏やねうら部屋べやに蓄たくわえました。春はるから秋あきにかけて太ふとらせたブタは、ソーセージやラードになり、小ちいさな家いえは食料貯蔵庫しょくりょうちょぞうこに早変はやがわり。

With the approach of winter, Pa and Ma got very busy.  They had to make everything by themselves, preparing for the long winter in the wilderness.  Pa hunted deer for the family and Ma smoke-dried them.  He brought home some white-fleshed fish to be salted down to preserve.  The vegetables they grew in the garden, such as potatoes, carrots and pumpkins, were stored in the basement or attic.  They also butchered the pig they fattened up from spring to fall, to make sausages and lard.  Their small house soon became a food storage.

寒さむい冬ふゆ、吹ふき付つける雪ゆきの中なかでも、小ちいさな丸太まるたの家いえはとっても居心地いごこちよく、そして安全あんぜんでした。暖炉だんろには火ひがプチプチと燃もえて、おそろしいオオカミやクマも、冬ふゆの間あいだは家いえの中なかに入はいってきません。この丸太小屋まるたごやには、いつも楽たのしい話はなしをしてくれたり、上手じょうずにバイオリンもひいてくれる、たくましいお父とうさんと家族を笑顔にしてくれるかわいい犬いぬのジャックがいます。

When the winter came and snowstorm hit the house, the family was snug and safe.  The fire in the fireplace kept wolves and bears away from home and Pa told his children fascinating stories and played fiddles, while Jack, the cute dog, made them laugh.、

冬ふゆも深ふかまり、クリスマスが近ちかづくと、今度こんどはその準備じゅんびで大忙おおいそがし。お母かあさんは、ありきたりの材料ざいりょうを工夫くふうして、クッキーやケーキなど、素敵すてきなごちそうを作つくってくれました。そして、クリスマスにはソリでやって来くるおじさん一家いっかを迎むかえます。

By the time Christmas rolled around, the family again got busy.  Ma prepared wonderful cookies, cakes and treats with what she had at home.  On Christmas Eve, they welcomed their uncle and his family who visited on a sled.

雪ゆきの中なかで思おもいっきり遊あそんだ翌朝よくあさ、ローラたちは暖炉だんろのそばに置おいたくつ下したの中なかに、サンタクロースの贈おくり物ものを見みつけて目めを輝かがやかせました。ローラがもらったのは、手作てづくりのお人形にんぎょう。うれしくてうれしくて、彼女かのじょは声こえも出でませんでした。

Laura, her sisters and their cousins played together in the snow.  On the next morning, the Christmas Day, they found presents in the socks they put near the fireplace.  When Laura saw what she got — a handmade doll — she was so happy that she couldn’t say a word.

長ながい冬ふゆも終おわりに近ちかづく頃ころ、大おおきな森もりは春はるを迎むかえます。春はるのビックイベントは、カエデの一種いっしゅであるメープルの木きからシロップを取とる仕事しごと。木きに傷きずをつけるとシロップがとろとろとろ・・・。取とれたシロップはパンケーキにかけたり、キャンディーにしたり。この日ひは親戚しんせきも集あつまり、夜よるになると、おじいちゃんの家いえでダンスをしました。よそいきの美うつくしい服ふくで踊おどっているお母かあさんは、それはそれはキレイでした。


The big event of the early spring was maple sugaring.  They cut into the trunks of maple trees and collected the dripping sap.  The syrup was great on pancakes and as maple candies.  When the syrup was ready, they went to the Granpa’s at night.  Laura was delighted to see her Ma all beautiful and dressed up for the dance.

その春はる、メアリーとローラは初はじめて、お父とうさんに町まちへ買かい物ものに連つれていってもらいます。にぎやかな町まち。たくさんのお店みせ。すばらしい一日いちにちでした。でも、夕暮ゆうぐれ時どき、馬車ばしゃで森もりの中なかを家いえに向むかっていたら、お父とうさんは低ひくい声こえで歌うたいます。「わが家やにまさる幸しあわせはなし」と。

When spring came along, Pa took Mary and Laura to the town for the first time.  It was a wonderful day, shopping and looking at all kinds of shops in the bustling town.  On the way home in the Big Woods, Pa sang softly on the buggy, “There’s no place like home…” (Home, Sweet Home) 

夏なつになると、森もりでは、金色きんいろのおいしいハチミツが見みつかります。お父とうさんは、一日中いちにちじゅう畑はたけで働はたらき、刈かり入いれ時どきがくると、おじさんたちと協力きょうりょくして麦刈むぎかりをします。お母かあさんは、麦むぎのわらで、家族かぞくみんなにとてもかわいい帽子ぼうしを編あんでくれました。

Come summer, they went into the woods to find sweet golden honey.  Pa worked on the fields all day and when harvest time came, uncles helped Pa mow barley.  Ma collected straws and made lovely straw hats for everyone in the family. 

やがて冷つめたい雨あめがふり出だすと、また冬ふゆがくるサインです。そしてその頃ころ、冬仕度ふゆじたくが始はじまります。長ながく厳きびしい冬ふゆが訪おとずれても、ローラの住すむ小ちいさな丸太小屋まるたごやでは、暖炉だんろの火ひが燃もえ、響ひびき渡わたるお父とうさんのバイオリンの楽たのしい音色ねいろ。家族かぞくそろって家いえの中なかで過すごす、幸しあわせな冬ふゆが、森もりの丸太小屋まるたごやに再ふたたび巡めぐってくるのでした。

Then came rainy season began, time to prepare for long, cold winter.  Winter time came along again, and in the small log cabin Laura lived, the family spent happy days together by the fireplace, listening to Pa playing pleasant tunes with his fiddle. 

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